一般オタクの雑記

オタクの独り言です。

【G1】有馬記念2022予想部

前置き

気が付いたらもうこの時期。今年も上期の中長距離の実績馬から下期の上り馬まで有力なメンバーが集まった。

そして今年はクリスマス有馬記念

暮れの大勝負。サンタさんプレゼントまってます。

 

TOPIK

  1. タイトルホルダーの刻むラップ
  2. 外に先行馬の集まった枠順の並び

 

1.タイトルホルダーの刻むラップ

昨年の菊花賞から続き、天皇賞・春宝塚記念を圧倒的なパフォーマンスで制した説明不要の現中長距離界の絶対王者タイトルホルダー。

昨年はパンサラッサの存在があったが、今年はこの馬が逃げると言ってほぼ間違い無い。

タイトルホルダーが逃げる上で注目したいのが独特な逃げラップの刻み方で、1000m通過は長距離にしては早い60秒ジャスト前後を刻むのに対し、中盤では13秒代近い緩いラップを挟んだ後に残り5F4F地点から加速ラップを刻んでいる。

序盤の追走スピードが問われた後に急減速からのロングスパート勝負。緩急の激しいラップをこの様に刻まれては並大抵の馬ではまず勝負にならない。

 

逃げタイトルホルダー参考ラップ

 ※赤太字が緩んだラップ、黒太字が加速ラップ

■2021菊花賞

12.5 - 11.1 - 11.5 - 12.1 - 12.8 - 12.6 - 12.8 - 14.3 - 13.1 - 12.6 - 12.4 - 11.7 - 11.5 - 11.4 - 12.2

■2022日経賞

6.9 - 12.0 - 12.6 - 12.6 - 12.7 - 13.4 - 13.4 - 12.8 - 12.3 - 12.0 - 11.7 - 11.2 - 11.8

■2022天皇賞・春

12.7 - 11.9 - 11.9 - 12.0 - 12.0 - 11.9 - 12.2 - 12.8 - 13.3 - 12.9 - 12.3 - 12.0 - 11.9 - 11.5 - 11.7 - 13.2

 

既に日経賞で同コースを経験済だが、当時の出来を考えるとあまり参考にせず、タイトルホルダーの真骨頂は天皇賞・春で見せた圧巻のペース配分。

中長距離の逃げ先行といえばで名前の上がるであろうキタサンブラックのラップと比べても逃げるスタイルが異なっている。

 

キタサンブラック

■2017天皇賞・春

13.0 - 12.1 - 12.4 - 12.2 - 12.1 - 12.0 - 11.6 - 12.9 - 12.6 - 12.6 - 12.7 - 12.5 - 11.6 - 11.4 - 11.7 - 11.9

 

ではタイトルホルダーの刻むラップでどの馬が好走しやすいのか?

序盤のタイトなペースと後半のロングスパートに対応する能力が求められるので、絶対値としてスタミナ能力がまず求められる。

しかしながら、後ろで脚を貯めた馬が有利であるとも考えらず、あくまで道中は確実に緩むため、キレの無いスタミナを活かしたい先行馬には恩恵のあるラップとなる。

実際に天皇賞・春では上位人気に押された既に長距離重賞で実績のある先行馬だけ決着した上に、4着以降に3馬身半も離れている。

jra.jp

逆にスローからのキレ味を活かしたい中団先行差し勢には厳しいラップであるといえる。

逃げ馬で怖いのは同型馬のプレッシャーになるが、今回の手薄な逃げ先行勢と後述する枠順の並びによって、タイトルホルダーの単騎逃げが濃厚であり、上記のような緩急ラップになると想定した上で予想を固めていく。

 

2.外に先行馬の集まった枠順の並び

有馬記念のコース形状は外枠が不利とされる。

わざわざ何をいまさらと思うだろうがコース形状を見れば明確であり、スタート後すぐにコーナーが始まるため、前目の隊列が欲しい外を引いた逃げ先行にはロスの激しい枠順となる。

 

中山競馬場|中山芝2500mのデータ(脚質・枠順・血統・種牡馬等) | 競馬場特徴ナビ

では不利な外目に逃げ先行があつまったので、今回は有力な差し勢を本線に置きましょう!というわけではなく、逆に手薄な逃げ先行勢が外に集まったことによって内枠差し勢が不利になると見ている。

ここで一度、人気を背負うだろう有力馬(馬名太字)と先行策で来ると思われる陣営の脚質と馬番を確認する。

5 ジェラルディーナ 先行差し

6 ヴェラアズール 差し

7 エフフォーリア 先行差し

8 ウインマイティー 先行

9 イクイノックス 差し

10 ジャスティンパレス 先行

13 タイトルホルダー 逃げ

14 ボッケリーニ 先行

15 ブレイクアップ 先行

16 ディープボンド 先行

タイトルホルダーを除いた中段から後方を陣取るであろう有力上位馬達のすべて外に先行馬が固まっている。

そしてスタート後すぐにコーナーが始まるコースにおいて外枠の先行馬どう動くかというと、ロスなくコーナーに進出する為に普段以上に内を切るように進路をとる。

内枠の有力馬はゲートの出が良く前目にポジションが取れそうだったとしても、二の脚を活かして絶対に前目のポジションを取りたい外枠の先行馬に被されるように内に閉じ込められるかポジションを下げる必要が出る。

自身が捉えられる可能性のある強力な差し脚をもつ面々が隊列を下がる可能性が高いのだから、逃げの手を打つタイトルホルダーからしたら絶好の条件。

 

2つのトピックから、以下2点をベースに印を打っていく。

  • タイトルホルダーの刻むラップからはスタミナ型の先行馬を狙え。
  • 内の差し勢には多少厳しいポジションとなる。

 

 

予想

本命:◎13番タイトルホルダー@横山和生

タイトルホルダーがペースを掴んだレースでどの馬が強いのか?

それはもうこの馬自身に決まっている。

昨年もパンサラッサに付き合う形で本領を出せなかったにもかかわらず5着に粘れているあたり、中山2500mはコース相性も悪いとは思えない。

もちろん凱旋門帰りという不安点は拭えないが、暮れのグランプリも制覇して年度代表馬のタイトルも掴んでほしい。

 

対抗:〇5番ジェラルディーナ@Cデムーロ

内枠勢からジェラルディーナをピック。

前走は大外枠もあり、下げる競馬を選んだが、オールカマーで見せた内枠からの先行をみると決して先行力がないとは思えない。そして鞍上が外国人騎手ということもプラスに捉え、ポジションを極端に落とす可能性が少ないという判断。

そもそも小回りコースは内枠を狙った方がいい。

ほぼ12秒を連続で刻み続けて失速ラップとなったオールカマーでの勝利と宝塚記念と同舞台となっているエリザベス女王杯での圧勝。

どちらも失速戦となった急坂を含む非根幹距離での勝利なだけに有馬記念への上澄みは必要十分。

グランプリ3連覇を果たしたクロノジェネシスと同厩の牝馬。推したい1頭。

 

単穴:▲10番ジャスティンパレス@Tマーカンド

3歳からは持ち前の先行力と菊花賞で見せたスタミナ。既に暮れの中山でも好走歴のあるこの馬を最上位評価。

神戸新聞杯での馬郡に包まれながらも最内を綺麗に立ち回ったコーナーリング能力の高さと非根幹距離への適正を高く推してこの評価。

 

連下:△6番ヴェラアズール@松山

今までの競馬内容は非常に強く、まだ底を見せていない点を評価。

また外を回しそうなイクイノックスに対して、内を選択して来そうな鞍上も込みで怖い1頭。

馬郡を恐れず、空いてからのキレを見せたジャパンカップの再現なるか。

 

穴:☆16番ディープボンド@川田

スタミナの問われた昨年の2着馬がこの人気で買える。

枠は確かに最悪であるが、逆に人気を落とすのであれば切るのは勿体ない。

個人的に絶対に抑えておきたい1頭。

 

評価低め:ボルドグフーシュ、イクイノックス

 

ボルドグフーシュ

展開難。根本的に前に有利が働くと考えているので、うまく捲りが効けば。

 

イクイノックス

最高速を維持するレースにおいて結果を出してきたこの馬は本質的に府中向き。

逆の条件が問われるレース質になる有馬記念で積極的に狙いたいタイプではない。